観 光 部


どんなお仕事?

観光産業は、私たちの暮らしに彩りを添えるとともに、
経済、社会、文化など多様な分野への経済効果が期待される、地域振興においてとても重要な産業です。また、人口減少による社会問題が深刻化してきた中で、観光振興は、人や物の流れを増やすなど、地域の活性化にとって重要なものとなっています

中国運輸局では、観光庁の地方出先機関として、この地方の豊かな自然や食文化を活かし、さらにその魅力を高め、中国五県全体の観光振興につなげられるよう様々な取組みを進めています。

Interview

ここまで説明しましたが、「 観光行政 」ってどんな業務を行うのか想像がつきにくいかもしれません。
そこで、日々観光行政に携わり、バリバリ働いてらっしゃる職員の方々に突撃して聞いてみましょう!!!
※インタビューは令和4年3月時点の内容となっております。

職員紹介✳︎*

観光部
国際観光課
係長 荒川  和大

経歴✳︎*
平成20年度 中国運輸局 総務部 会計課(採用)
平成23年度 中国運輸局 企画観光部 国際観光課
平成24年度 中国運輸局 尾道海事事務所
平成27年度 中国運輸局 鳥取運輸支局境庁舎
平成30年度 中国運輸局 島根運輸支局
令和2年度   中国運輸局 観光部 国際観光課

観光部
観光企画課
係員 大西  菜央

経歴✳︎*
平成30年度 中国運輸局  交通政策部  消費者行政・情報課(採用)
平成31年度 中国運輸局 総務部 総務課
令和3年度   中国運輸局 観光部 観光企画課

荒:荒川 大:大西 イ:インタビュアー


現在の業務内容について教えてください!

荒:私は国際観光課で、主に海外からの観光客を対象に中国地方に来てもらうためのインバウンドプロモーションを行っています。今は渡航が出来ない状況ですが、動画作成や、オンラインツアー・オンライン商談会等を実施して、来たるインバウンド回復の時期に備えて中国地方の観光の魅力をPRする仕事をしています。

大:私は観光企画課で、「旅行業の登録」業務を主に行っています。旅行業をはじめようとするときは観光庁や自治体での登録が必要になります。私はその登録申請の処理をしたり、登録が必要か迷うケースなどについての相談に答えたりしています。また、観光振興のために地域の舵取り役として働く観光地域づくり法人(DMO)の登録に関する相談への対応や、DMOが観光の専門家を登用するための費用補助などを行っています。他の課のようにプロモーションなどの具体的な事業は少ないですが、観光振興の基本に関わる大事な仕事だと思っています。


国と自治体の観光施策の違いは何ですか?

大:中国地方という広い範囲での取組ができる点が違いの一つです。自治体では基本的にその自治体に人を呼び込むことを目的としており、そのための取組みを行います。一方、中国運輸局では中国地方全体に人を呼び込むことを目的としています。そのため、複数の自治体や観光事業者等が連携するような取組を促すことができるのは大きな特徴だと思います。

荒:実際に観光部では、地域の観光資源を活かした旅行商品(ツアー)を造成する業務があり、複数の自治体をまたぐような広範囲のツアーを造成し、広域的な周遊観光を促すための取組を行っています。また、中国管内のDMOによる意見交換会を運輸局が開催し、地域の観光に関する取組内容等を各地域が共有し合う場を提供しています。

イ:より広い視点で地域のために何ができるかを考え、業務に関わることができるところが魅力なんですね!


やりがいがあったことはどのようなことですか?

荒:私が担当したインバウンド向けのプロモーション事業で、作成した動画の再生回数やSNSの広告閲覧回数などの成果が数字で見られる点は仕事をしていて面白いなと思います。

イ:公務員の仕事で、成果が数字として分かることはなかなかないですよね。

荒:今は、海外から中国地方へ観光に訪れてもらうことは難しいのですが、その中でもアフターコロナに向けて、観光需要を戻すことができるよう、様々な関係者と一緒に試行錯誤を重ねています。観光部の業務はそういった外部の関係者を含めた多くの方と協力し合いながら、取り組みを進めていくところにやりがいや魅力があると思います。

大:私は問い合わせの対応などで「これだ!」という回答が出来たときは達成感を感じますね。
結果が目に見える仕事ばかりではないですが、地域の方々や自治体の皆様からの問い合わせや相談に対応したときに、「ありがとうございます」といったお礼の言葉をいただくととても嬉しいです。

出張は多いですか?
また、どのようなことをするのですか?

荒:コロナ禍で出張は減りましたが、他の部署よりは多いと思いますよ。実際に観光地に行き現地の様子を見たり、自治体の方々や観光に携わる方々と対面で意見を交わしたりすることで、よりその地域の魅力や可能性を感じることができ、そこで得た経験や知識を業務に活かすことができます。
ちなみに、国際観光課は本来であれば海外の旅行博に出張で行ったりもできる部署なんですが、コロナ禍で行けなかったのが本当に残念です。

大:私は、観光関係業者の方が実施するサイクリングツアーにモニターとして参加させていただいたことがあって、地元の方がツアーをより良いものにしようと熱心に議論をされていたのがとても印象的でした。地域を盛り上げていこうと頑張っている方たちと実際にお話しすることができて、とても良い経験になったと思っています。

イ:今はこのようなご時世でオンラインの活用も充実してきていますが、現地に行くことで感じられる地元の方々の想いがあるんですね。

研修についての思い出など教えてください!

荒:私は結構研修マニアで、今まで観光行政に限らず色々な業務で、年に一回くらいは千葉県柏市にある「国土交通大学校柏研修センター」で研修を受けさせてもらいました。
うちの職場は研修が充実しているので、機会のある時は積極的に研修に参加するようにしています。以前、外国船舶監督官という外国船に立ち入りをして検査をする仕事をしていたときは、研修の講師として機関長の役を演じたこともあるんですよ(笑)

イ:そんなにたくさん研修があるんですね。研修を受けて良かったことはありますか?

荒:研修のメリットは、能力向上はもちろんですが、他の運輸局の職員の方や民間の方も参加されたりするため、横の繋がりができることが最大のメリットだと思います。仕事をする中で分からないことなどもあった時も、研修で出会った人たちに相談することもできるので積極的に研修に参加することをお勧めします。

イ:研修で出会った人とは今でも連絡をとって会ったりすることはありますか?

荒:大阪に旅行に行ったときに研修で仲良くなった方に連絡したら、部署は変わっていても、「荒川さんがせっかく来るなら」と、飲み会を開いてくれたりとか、鹿児島に行ったときには、地元民の行きつけのおいしいお店や、おいしい芋焼酎を紹介してくれたりなど、うれしいこともたくさんありました。研修で機会があれば、なるべくいろんな人と交流を深めるようにして、全国の知り合いを作るようにしています。

イ:とても参考になりました!

転勤も含め、異動があるかと思いますが、その点についてはどう感じられていますか?

荒:異動は何回か経験しましたが、その度に新しい出会いや仕事があります。新しい環境に慣れたり仕事を覚えたりと大変なこともありますが、飽きずに仕事をすることができますね。

大:私はまだ今の部署が本局内で3箇所目なので、いつ引っ越しを伴う異動になるのかドキドキしています。生まれが海の近くだったので、海関係の業務にも興味があります。

荒:私が尾道海事事務所に勤めていたときは島に住んでいて、船で通勤してましたよ。

大:船で通勤って、ちょっと憧れますね。

イ:荒川係長は係員時代にも国際観光課に在席していたとお聞きしました。他の部署を経験されて再び戻ってこられたということですが、他部署での知識や経験は観光部で活かされていますか?

荒:これまでに交通行政にも携わったことで、別の視点からも観光について考えることができるようになりました。例えば、あの観光地は魅力的だけど2次交通のアクセスが課題にあるな、とか。じゃあレンタカーを活用した観光をPRしてはどうかな、とか。

イ:運輸局の業務内容は様々ですが、部署が変わっても以前の仕事の経験や知識が活かせるんですね。

中国運輸局に入る前と入った後の印象のギャップはありますか?雰囲気についても教えてください!

大:採用される前は、公務員だから堅い感じでいかなきゃと思ってて、採用されてすぐの頃はビシッとしたスーツを着て出勤していたんですけど、実際に働き始めてみたらそんなにお堅い感じではなくて、今はあまり気を張らずに仕事ができています。いい意味でギャップがありましたね。

荒:私がこの職場に入ろうと思った一番のきっかけは、当時面接官だった人事課長がとても魅力的で、この人のところで働きたいなと思ったことです。それで、素敵な職場なんだろうなと思って入ったら、イメージ通りの職場だったので、ギャップはなかったですね。

イ:決め手はやっぱり人ですか?

荒:人が大きいですね~。

イ:職員同士の話のしやすさとか、どうですか?

荒:いい意味でゆるいですね。でも、やるときはやる。私も国土交通省は堅苦しいイメージがあったのですが、うちの職場は、フランクで上司とも話しやすくて、魅力の一つだなと思います。

イ:職場の雰囲気についてはどんな感じですか?

大:どの部署でも風通しが良いですが、特に観光部は明るくて、楽しい雰囲気がありますね。

荒:雰囲気は明るいですよね。若い人が多いのもあるかも。

イ:エネルギーがある方が多いなと思いますね。たしかに、話しやすい雰囲気はあると思います。

中国運輸局は女性にとっても働きやすい職場ですか?

大:働きやすい職場だと思います。入る前はもうちょっと男性が多いのかなというイメージがあったんですけど、入ってみたら思っていたよりも女性が多くて、最初の上司も女性の方でした。同性の方だからこそ相談できることもあったりして、私は最近結婚したので、結婚生活や職場の制度について先輩方からアドバイスをいただいたりしています。
お子さんがいらっしゃる方も皆さん育休をとられて、その後職場復帰されていますし、女性だから働きづらいと感じたことはないですね。

職場の魅力や今後やってみたいことをお聞きしたいです!

荒:中国運輸局の良いところは色々なことが経験できるということ、それが魅力だと思います。私は今まで色々な業務を経験しましたが、まだ自分が経験していない業務もたくさんあるので、それらの仕事をしてみたいなと思っています。

イ:具体的にどのような業務をされたいですか?

荒:運輸局の仕事は大きく分けると海と陸の仕事があって、私は海の仕事を6年間したことがありますが、船に行って監査や検査をするなど現場職の仕事だったので、今度は旅客船などの海事振興関係の業務をしてみたいですね。あとは、自動車の登録業務とかもしてみたいですね。

イ:確かに、数年で陸・海・観光・総務と全然違う仕事ができて、飽きることがなさそうですよね。

大:そうですね。私も今まで経験したことがない自動車や船に関わる仕事もしたいなという気持ちがあります。一方で、今までやってきた仕事もやりがいがあった仕事ばかりなので、いろんな業務を経験して、いつかまた、総務や観光の仕事に戻って来られたら嬉しいと思っています。

観光部 まとめ

  • 観光部で勤務されているお二人にインタビューしてみて、主なポイントは次のとおりでした!
    もっと知りたい方は是非官庁訪問へお越しください(^^)!
  • インバウンド向けに中国地方の魅力をPR。
    他にも、観光団体(DMO)などと協力して仕事をしたり、観光地の魅力向上に関する仕事をしている。
  • 外部の関係者を含めた多くの方と協力し合いながら、取り組みを進めていくところにやりがいや魅力がある。
  • 観光部は若い人が多く、前向きに仕事に取り組める雰囲気がある。
  • インバウンド向けに中国地方の魅力をPR。
    他にも、観光団体(DMO)などと協力して仕事をしたり、観光地の魅力向上に関する仕事をしている。

最後にみなさまへ
職員からのメッセージ

荒:生涯の仕事を何にしようかと悩んでいる就活生は多いのではないでしょうか。

大:運輸局という名前はちょっと地味なイメージがあるかもしれませんが、仕事も多岐にわたるので、入ってからも色々な選択肢のある飽きることのない職場です。

荒:また、国家公務員なので守備範囲が中国地方ではありますけれども、各県にある運輸支局の仕事では地域密着の仕事をすることもできるので、地域の方とふれあいながら仕事をすることもできます。

大:公共交通や観光行政に興味がある方はもちろん、やりたいことで悩んでいる方がいたら、

荒&大:是非一度、中国運輸局の雰囲気を感じに来てください!

いかがだったでしょうか?みなさまに少しでも私たちの職場のイメージを掴んで頂けていましたら嬉しいです!!!Instagramも随時更新しておりますので、是非1度覗いて見てください♩
〜ぜひ中国運輸局へ〜

採用に関するお問い合わせ先はこちら

中国運輸局 総務部 人事課
TEL:082-228-3542